2018年10月1日月曜日

熊本市市政記者室にて記者会見




 熊本市自治基本条例をより良くする会の西村文雅代表と浦崎勇一事務局長が本日午前11時より、熊本市市政記者室にて記者会見を行いました。みんなではぐくむ会のメンバーも応援に駆けつけました。


 記者会見の中で浦崎事務局長は、今回の緒方市議に対する懲罰を決定した熊本市議会の問題点として、
(1)市民に認められている請願権の侵害
委員長報告に対する緒方議員の質問を打ち切り、その後質問も再開せず、討論を行わせなかったこと。
(2) 「懲罰による議会出席停止処分」の地方自治法に基づく法的正当性がないこと。
地方自治法と熊本市議会規則に基づかずに、「『議会の品位』を尊重する規定 に抵触した」という理由で懲罰をおこなったこと。
 (3) 本会議で質問および討論を行う議員を出席停止にし、市民から信託を受けた議員の役割と任務を、全会一致で熊本市議会が否定したことの重大性
の3点をあげました。

 記者会見終了後、浦崎事務局長は議会事務局長に主張をまとめた資料を直に手渡しました。今回の議会運営に瑕疵があったとという考えを伝え、議会事務局の役割について事務局長がどのような認識を持っているかの確認を行いました。事務局長からの回答は「議会運営のサポートをしている」とのこと。地方自治法には議会事務局がどのような役割を果たすべきかが定められているが、これについて事務局長は首を傾げるシーンがありました。地方自治法に基づいて議会を運営していくための補佐としての役割の認識がない様子でした。



 普段の熊本市議会が法にのっとった公正な運営がされていないのではないかと思わざるを得ないやりとりでした。

 自治基本条例をより良くする会は公開質問状を議長、懲罰委員会委員長、議会運営委員長、各議員、議会事務局に提出する予定です。


〈関連記事〉
のどあめは医療行為」 熊本市議会に市民団体が抗議
10/2(火) 6:39配信(朝日新聞ディジタル)

 熊本市議会が先月28日、緒方夕佳議員が質疑中に「のどあめ」をなめていたとして定例会本会議を中断し、質疑を再開せず閉会したのは市民の請願権の侵害にあたるとして、質疑のテーマだった請願を出した市民団体「熊本市自治基本条例をより良くする会」(西村文雅会長)が1日、本会議の招集と質疑の再開を求める申入書を朽木信哉議長らに宛てて出した。後日、公開質問状も出すという。

 請願は、開かれた議会にするために議会基本条例制定などを求めていた。同会はこの日記者会見を開き、のどあめを口に含むのは、風邪による咳(せき)を予防するための「広い意味での医療行為」との見解を示した。また、議会の対応の問題点を指摘。議会側が会議規則の「品位の尊重」に触れると判断したことについて、会議規則のもととなる地方自治法に定める「品位の保持」は議員の議場での無礼な言葉などを禁じたものであり、のどあめをなめる行為への適用は「規則の恣意(しい)的な解釈だ」と批判した。

 請願は緒方議員が紹介議員となり昨年12月~今年9月に出されたが、9月に付託先の委員会で一括して不採択となった。同会が請願を出すためにさまざまな議員に頼んだ結果、紹介議員になってくれたのが緒方議員だった。懲罰特別委員会で決まった緒方議員の出席停止は定例会会期中に適用されるため、閉会後は解かれている。(柴田菜々子)